社員インタビュー

PEOPLE 01社員インタビュー

PEOPLEINTERVIEW 06

高見澤 大介

100%の品質の配合を追求する、
シビアで面白い世界。

高見澤 大介DAISUKE TAKAMIZAWA

2011年入社 農学部 農学研究科 生命科学専攻

コバゾール事業部 葛飾工場 技術課

絞り込んで丁寧に進めた就活に後悔は一つもない

絞り込んで丁寧に進めた就活に
後悔は一つもない

学生時代は、植物を題材にバイオテクノロジーを学びました。稲を病気から守り、食糧危機を回避するには、といったテーマで研究を行い、論文も書きました。就活では、周りはバイオ系の道に進む人も多かったのですが、私は基礎研究より応用開発の方に進みたいと思い、工業、製薬、医療、食品の4社に絞って活動しました。その中で、コバヤシが最初に内定を出してもらえたので、入社を決めました。訪問する企業は少なくても、一つひとつを丁寧に進めるという就活は、自分には合っていたし、後悔はまったくないですね。
100%の品質の配合を追求するシビアで面白い世界

100%の品質の配合を追求する
シビアで面白い世界

入社後、コバゾール事業部に配属され、最初はウレタンの造形物を担当。日々の実務を通して、液体樹脂の種類や樹脂同士を反応させる触媒の知識などを少しずつ学びました。
コバゾール事業部は、「配合」がすべて。100%の品質の配合が求められる点が、シビアでもあり、面白さ、やりがいでもあります。お客様の要望に応じて配合を考えていくのですが、お客様側の環境を踏まえて具体化するところにも、難しさがあります。たとえば、「生産性を上げるために、もっと速く固まるものを」という要望に対して、いくら速く固まっても、機械が詰まって製造ラインに影響があってはダメなわけです。お客様の機械設備や製造ラインを把握してないと、最適な配合はできないということですね。
中でも強く印象に残っているのは、軟質発泡ウレタンを用いた食器洗い用スポンジを作る案件です。大量の材料を使って、横、縦、高さ、各2メートルのスポンジを一気に作るのですが、スケールが大きすぎて事業部内では試せない。お客様のところで実際にやってみると、予想外の反応が出るなど、試行錯誤の日々でした。3年ほどかけ、遂に1つの製品として完成したときは感動しましたね。
技術課から営業へ視野が大きく広がった貴重な経験

技術課から営業へ
視野が大きく広がった貴重な経験

入社から4年半後、ジョブローテーションの一環として、営業へ異動の話がありました。正直、戸惑いもありましたが、今思うと貴重な経験だったと思います。
良かったのは、何より、視野が広がったこと。技術課時代は、お客様のモノづくりの材料を配合することに集中していましたが、営業としては、お客様の設備を把握したり、他の部材が必要なら手配したりと、より「一つの作品を作り上げるために、お客様と密に関わる」という姿勢に変わりました。そして、徐々に自分から様々な提案を行うようになり、お客様から新規の開発案件をご依頼いただけるようになりました。
大きな成果としては、他社の接着剤を使っていた企業に対して、一から関係を作り、全面的にコバヤシの商品に切り替えていただけたこと。そのとき大事にしたのは、お客様の現場で直接お話を聞くこと。作業する方には「どういうところにストレスを感じているか」、開発の方には「新製品を作る上で何を求めているか」などです。そうしてお客様の現場を深く知ったからこそ、良い提案ができたのだと思います。
今までのコバヤシになかった分野を拓き、挑戦し続けたい。

今までのコバヤシになかった分野を拓き、挑戦し続けたい。

営業時代、「これを手掛けたら、コバヤシの技術力アップにつながる」という視点も持ちながら新規開拓をしていました。それにより、今まで扱っていなかった分野の案件も受注でき、やりがいを感じましたね。
そして、今後は技術課を強化する側にまわりたいと思い、4年半ぶりに技術課に戻ってきました。技術と営業の両方を知っている強みを生かし、新しいことに挑戦していくつもりです。
将来的にやってみたいことは、大学院での研究で得た微生物の知識を、今の仕事に活かすこと。液体プラスチックに微生物を組み合わせたらどうなるか。環境問題対策の一つとしても有効ではないかと考えています。実際、近年はお客様からも、バイオマス、植物由来の原料を使ったプラスチックへの引き合いが増えていますし。
コバヤシは、社員が「こういうことを新たに研究したい」といった提案を受け入れてくれる会社なので、ぜひ実現をめざして動きたいと思っています。

1日のスケジュール

プライベート

料理をしています。私は実験が大好きなのですが、職場では計画的・論理的な実験を行い、休日は衝動的・感覚的な料理を愉しんでいます。自分のイメージする薫り・食感・味をどのように表現するかに夢中です。

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