PEOPLE 04
PEOPLE
日々、どのような挑戦や苦労を乗り越えて成長しているのか、
少しだけご紹介します。
若手社員奮闘記
佐怒賀 慎吾
知見が広がる環境で日々成長し、
開発者として求めるモノづくりができる。
EPISODE0から1を生み出す
新製品開発は
トライ&エラーの連続。
求める機能を発揮するまで、
設計-試作-評価を繰り返す。
私が所属する製造本部技術1部は、容器になる前段階であるシートを主軸とし、3つの機能を担っています。 1つ目は新製品対応業務です。お客さまから営業を通して依頼された新製品について、樹脂の配合設計からシート押出試作、物性試験、評価を行い、要求事項に沿ったシートを提案します。主に新規の製品開発依頼を担当し、営業と連携を取りながら、要求された機能を発揮するまで何度も配合設計から試験評価を行います。まさにトライ&エラーの繰り返しですが、0から1を生み出す喜びと面白さは、何物にも代えがたいものです。2つ目の機能はシート生産工場の押出部門への技術支援です。技術1部の部員それぞれが担当工場を持ち、各工場で発生する技術的問題に対して、設備導入や配合の見直しなど各種技術支援を行っています。3つ目は新規開発業務です。他部署と連携し、各業界のマーケティングや、業務中にひらめいた課題や新製品のアイディアなどをもとに一から開発しています。私はまだ携わっていませんが、携われた際には大きな結果を残せるような開発がしたいと考えています。
EPISODEたぶん、職業病
透明性を確保しつつ
従来製品を超える透明性と
耐寒衝撃性の両立を
実現するために。
製品対応業務で印象に残っているのは、先輩社員の補佐として携わった、あるドリンクカップの開発です。お客さまからの依頼は従来製品よりも優れた透明さを持ちつつ従来製品並みの耐寒・耐衝撃性を持つ容器の開発というものでした。難点は耐寒・耐衝撃性を高めると透明性が阻害されること。透明性を確保しつつ耐寒・耐衝撃性の要求水準を満たすために、幾通りもの樹脂配合設計が行われ、試作から試験、評価を繰り返しました。設計上はうまくいくはずの配合が試作してみると思い通りの機能を発揮せず、私は主に試験評価担当であったため、冷凍環境下で試作品の落下・衝撃試験を何度も行うのは肉体的にも苦労が多い日々でした。どうにか理想の配合にたどり着いたときは大きな達成感に満たされました。以来、街で飲み物を買っても、「この容器、透明性が低いな。配合設計をこういう風に工夫したらもっとよくなるのではないか」などと、手にしたドリンクの味よりも容器の方ばかり気になってしまうようになってしまいました。とはいえ、この症状も視野の広がりであると喜ばしく思っています。
EPISODE伸び代しかなかった
研修以外も豊富な学びの機会。
今後は工場担当として
大きな
プロジェクトにも携りたい。
技術支援業務において、入社1年目は担当工場を持たず、先輩社員についていきながら学んでいきます。私も先輩に教えてもらいながら生産設備や成形技術について知識を深めていきました。その修行期間も明けて、2年目の9月から茨城県の石岡工場を担当することになりました。私は工学系の出身で、化学系出身者のような専門知識はありません。そんな私が工場の技術支援を担当になることについて、正直なところ不安がないわけではありません。しかしコバヤシには学ぶ機会が多く用意されています。各種研修やトレーナー制度だけでなく、月に2~3回の頻度で技術1部・2部合同の勉強会も開かれており、業務に直結する実践的な知見を深める機会も用意されています。今後もこうした環境の下で学びながら、いずれは新規設備導入など大きなプロジェクトに一から携わり「これが自分の担当した製品だ」と胸を張って言えるものを世に送り出したいと考えています。
上司・先輩社員より
研究開発テーマの主担当を担う機会も増え、貴重な戦力として奔走する姿に頼もしさを感じることが増えてきました。元来非常に真面目で謙虚であることもあり、小さな業務であっても何か気付きや学びを得ようという姿にいつも目を細めています。これからもその姿勢を忘れず、努力を怠らず、持続的な成長を遂げてください。やがては会社全体までも牽引するような人材になることを期待しています。
上司:吉田 武史
現在の業務は佐怒賀さんが大学で学んできた分野と異なりますが、興味を持って挑戦し努力を惜しまない姿勢が印象的です。佐怒賀さんはモノづくりが好きで、素直な疑問や意見をしっかりと伝えることができるので、私に良い刺激を与えてくれる後輩だと思います。担当する工場を持ち、これから更に活躍することを期待しています。
先輩:白鳥 柾人
若手社員奮闘記
春原 伸吾
製品にもお客さまにも
真摯に向き合うからこそ、
大きな信頼や達成感につながる。
EPISODE素顔を見せてくれたから
安定した経営基盤と将来性。
それ以上に魅了されたのは、
等身大の姿を見せてくれた
人の雰囲気。
私が就活で重視したのは、経営基盤のしっかりとしたメーカー・商社という条件です。コバヤシは設立から70年以上も連続黒字経営を行っており、経営基盤は万全。またプラスチックは暮らしに欠かせない製品であり、プラスチックの総合企業としてオンリーワンの技術を開発し続けてきたからコバヤシだからこそ、環境保全の課題に関してもリードできると考えました。安定した経営基盤と将来性。それがコバヤシの魅力だと思います。しかし、最終的に入社を決めたのは、そうした企業力以上に魅力的な、そこで働く人々の雰囲気です。説明会から面接までを通して、私自身の良い部分を見つけようとしてくださる姿勢を見て、直感的に合いそうだと思いました。またこちらの質問に対して、会社のいいところも弱いところも包み隠さず、等身大の姿を見せてくれたと感じました。説明会後に資料をデータで送付してくれるなど、他の企業にはない親切さ、面倒見の良さが随所に溢れており、その素顔にすっかり魅了されてしまいました。それがコバヤシに決めた最大の理由です。
EPISODE想像以上に試行錯誤が必要
何度も訪問を繰り返し、
手を変え品を変えて提案した
先に
ようやく実る成功の果実。
入社後は2週間の新入社員研修を経て産業機材事業部に配属になり、現在はトレーメーカーにプラスチック樹脂の販売をする営業を担当しています。日々担当するお客さまを訪問し、困りごとや課題を解決することがミッションです。1年目は先輩と同行し、2年目の4月から独り立ちしました。トレーメーカーは中小企業が多く、商談相手は職人気質の社長や工場長がメイン。最初は社長という肩書きに怯むこともありましたが、何度も訪問を繰り返し根気強く提案するうちに、その人となりや対応のコツを体が覚え、良好な人間関係を築けるようになりました。入社前はもっとスマートな営業スタイルを想像していたのですが、予想以上に泥臭い仕事です。なかでも思い出深いのは、長くお取引が絶えていたお客さまの再開拓の案件です。何度訪問しても受注の糸口はつかめず、雑談だけで引き返すばかり。しかし、先輩や上司にアドバイスをいただきながらアプローチを繰り返すうちに、少しずつ関係性が生まれ信頼が深まっていったのでしょう。ある供給先の材料生産終了のタイミングで見積もり依頼の声がかかり、取引再開の成果を得ることができました。
EPISODE目指すは海外市場
多くの商材営業を経験し、
いずれは海外での
事業拡大に取り組みたい。
一般に営業の達成感は成約の瞬間がいちばん大きいと思われがちですが、私の場合は街中で自分の取り組んだ製品を見つけたときに、大きな達成感ややりがいを感じます。私たちの販売する素材はトレーメーカーで容器となり、その先で様々な商品を包むパッケージとして店頭に並びます。その最終製品をみつけると、自分の仕事がどこにどう繋がっていたのかがようやく実感できるのです。あの口下手な工場長がこだわっていたのはこれが理由だったのか、と改めて実感することもあります。先に触れたように営業は泥臭く、また提案の苦労が実らないことも多い仕事ですが、その成果が形となっているのを見ると喜びがじわじわと込み上げます。現在はトレー材料が主な商材ですが、今後はもっと多くの商材の営業を手がけたいと思っています。そして、いずれは大学時代に鍛えた英語力を活かし、海外での事業拡大に取り組みたいと考えています。
上司・先輩社員より
入社して2年目になり、取り扱い商品や業界の知識を積んで、今期から担当先を持っての営業活動が始まりました。これからも多くの経験を積んで責任をもって仕事に取り組んで欲しいと思います。つらい事や厳しい事も多々あると思いますが、一人で抱え込まず周りに何でも相談して欲しいと思います。
上司:戸島 雅美
春原さんは物事を考えて行動に移せる所が長所です。新人の頃は誰しも目の前の情報に振り回されてしまいがちですが、春原さんは情報整理を行い、お客さまの現状を把握したうえで、お客さまの目線に立って行動することができています。入社から一つひとつ着実に知識を習得していき、今では多くのお客様の担当窓口として活躍しています。
先輩:上間 笙